命の輝きを刻む―坂本龍一が遺した終活から「結活」というメッセージ

a tiled wall with the words yots aloy on it

今朝、NHKのニュースで心に響く報道がありました。ドキュメンタリー番組『Last Days 坂本龍一 最期の日々』が国際エミー賞アート番組部門で最優秀賞を受賞したというのです。

授賞式で引用された坂本龍一さんの言葉――「芸術は長く、人生は短し」(Ars longa, vita brevis.)。この古くからの格言は、人間の一生は短いが、優れた芸術作品は永遠に残るという意味です。坂本さんが生涯を通じて大切にし、好んだ言葉として知られています。

プロデューサーの松宮健一氏は「死を目前にしても、命は光り輝くことはできるのか。葛藤を抱えながら制作した」とコメントされました。

残念ながら私はまだこの作品を見ていませんが、これから家族皆で観ることを楽しみにしています。そして今朝、このニュースに触れながら、ひとつの気づきがありました。

命は限りあるものですが、その命の源が残した作品は、残されたものたちによって語り継がれていく。

a man sitting in a chair in front of a camera

これは、まさに「結活」そのものではないか

終活が「人生の終わりに向けた準備」だとするなら、結活は「命が輝いている今、何を残していくか」を考える活動です。

坂本龍一さんは、死を目前にしても音楽と向き合い続けました。病と闘いながらも創作を続け、その姿を記録することを許しました。それは単なる終活ではなく、

最期の瞬間まで命を燃やし続ける「結活」だったのではないでしょうか。

死を前にしても諦めない。 最後まで自分らしく生きる。 そして、その姿そのものを作品として遺す。

これこそが、結活の究極の形かもしれません。

red and blue fire digital wallpaper

人生そのものがアートになる

最期までの時、彼が短いと感じた人生を作品として残したのであれば――彼の人生はすなわちアートそのものだったのではないでしょうか。

芸術作品と共に、その存在そのものも長く語られ続けることは間違いありません。

作品だけでなく、生き様が。 音楽だけでなく、その姿勢が。 残された楽曲だけでなく、命を燃やし続けた日々が。

すべてが、ひとつの大きな芸術作品として、永遠に輝き続けるのです。

私も、そのように生きてみたい。

そう、心から思いました。

私たちは何を遺せるだろうか

「でも、私は芸術家じゃないし…」と思われるかもしれません。

でも、25年間葬儀の現場に立ち続けてきた私は、確信を持って言えます。すべての人は、必ず何かをこの世に遺しています。

それは、世界的な芸術作品でなくてもいい。

家族の心に刻まれた優しい記憶。 職場の仲間が受け継ぐ、仕事への誠実な姿勢。 近所の人が忘れない、何気ない親切。 子どもたちに伝わった、大切な価値観。

私たちは生きている間、必ず誰かの人生に影響を与え、何かを残しているのです。

several portraits on top of white textile

今日という日を、どう輝かせるか

「芸術は長く、人生は短し」という言葉を、結活の視点で捉え直してみると――

すべての人生は作品であり、その作品は必ず誰かの心に残る。

だからこそ、問いたいのです。

私たちは、命のある限り、何をこの世に残していけるだろうか? 今日という日を、どう輝かせることができるだろうか?

終活が「終わりの準備」なら、結活は「今をどう生きるか」を考えること。

坂本龍一さんのドキュメンタリーは、私たちに問いかけています。 死を前にしても、命は光り輝くことができるのだと。 そして、その輝きは永遠に語り継がれていくのだと。

今朝、このニュースに出会えたことに感謝しながら、私も今日を精一杯生きようと思います。※このニュースは2日前の朝の話しでした。

landscape photography of trees beside river

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ドキュメンタリー「NHKスペシャル」をU-NEXTで視聴

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