墓じまいシリーズも、今回で最終回です。
今回は、「墓じまいをした後、ご遺骨をどうするか」について考えてみたいと思います。
答えは一つじゃない
友人は墓じまいの後、家系図を残そうと考えていました。
「家系図を創ることは、先祖の歴史と感謝し敬う心なのね」と、私にも新しい発見がありました。
お骨をどうするか、繋がりをどう残すか。
その答えは、本当に一つじゃないんですね。
「こうしなければならない」ではなく、「自分たちに合った形を選んでいくのがいい」。
そう思います。

お骨をどうする?いろんな選択肢があります
墓じまいをした後のご遺骨の行き先には、いくつもの選択肢があります。
永代供養墓
お寺や霊園が永代にわたって供養してくれるお墓です。継承者が不要で、お参りできる場所が残ります。
「子どもに負担をかけたくない。でも、お参りできる場所は残したい」という方に。
納骨堂
屋内の施設に納骨するスタイル。駅近が多く、天候に関係なくお参りできます。
「アクセスの良い場所がいい」「雨の日でもお参りしたい」という方に。
樹木葬
墓石の代わりに樹木を墓標とする方法。自然の中でお参りでき、継承者不要なことが多いです。
「自然に還りたい」「墓石という形にこだわらない」という方に。
散骨
ご遺骨を粉末状にして、海や山に撒く方法。お墓という形は残りませんが、自然に還るという実感があります。
「故人の遺志で散骨を希望している」という方に。ただし、お参りする場所が残らないこと、親族の理解が必要なことは考えておきたいポイントです。
手元供養
ご遺骨の一部を自宅で保管する方法。いつでも手を合わせられ、他の供養方法と組み合わせることもできます。
「故人をいつも身近に感じていたい」という方に。ペンダント型などもありたくさんの形状から選べます。
新しいお墓への改葬
別の場所に新しいお墓を建てて移す方法。家族が集まる場所として、従来の形を維持できます。
「子どもの住む場所の近くにお墓を移したい」「家族が集まれる場所を大切にしたい」という方に。
家系図という選択
そして、私が提案したい方法の一つが、友人が選んだ「家系図」です。
お墓という物理的な形は手放すけれど、家系図という形で先祖との繋がりを残していく。
家系図は、親子で一緒に作れます。
「おじいちゃんはどんな人だった?」「この人は誰?」
そんな会話をしながら、家族の物語を語り合う。それは、墓参りとは違う、新しい繋がりになるかもしれません。
そして、家系図は次の世代が追記していける。生きた記録として、未来に繋いでいける。
お骨の納骨先とは別に、こういう形で繋がりを残すという選択肢もあるんですね。私が家系図を作成した時にお願いした方は、こちらです。

どうやって選べばいい?
これだけ選択肢があると、迷いますよね。
私がお客様と一緒に考えるときに、いつも大切にしているのは、「何を優先したいか」ということです。
考えてみたいポイント
- お参りできる場所が必要ですか?
- 継承者についてはどう考えますか?
- 無理なく通える場所ですか?
- 家族の想いは?
- 費用はどれくらい?
全部を満たす完璧な答えはないかもしれません。
でも、「これだけは大切にしたい」という軸が見えてくると、選びやすくなると思います。

「正解」はない、「自分たちの答え」がある
ここまでいろんな選択肢をご紹介してきました。
でも、一番お伝えしたいのは、「正解はない」ということなんです。
永代供養墓を選ぶ方もいれば、樹木葬を選ぶ方もいる。
散骨を選ぶ方もいれば、新しいお墓を建てる方もいる。
友人のように、家系図という形で繋がりを残す方もいる。
どれも、その家族にとっての「答え」なんですね。
大切なのは、
- 自分たちの価値観に合っているか
- 今後の生活スタイルに合っているか
- 家族が納得できているか
そういうことなんじゃないかと思います。
「伝統的な形じゃないから」「みんながやっている方法じゃないから」
そんな理由で選択肢を狭める必要はありません。
自分たちに合った形を、自由に選んでいい。
そう思うんです。

墓じまいは「新しい繋がり方」を選ぶこと
このシリーズは、友人の言葉から始まりました。
「息子には墓守が荷が重すぎるから、墓じまいしようと思ってるの」
その言葉の裏には、子どもへの愛情と、同時にどこか寂しさもあったように感じました。
でも、友人は家系図という新しい形で、繋がりを残そうとしていた。
それは、「終わり」じゃなくて、「新しい繋がり方の始まり」だったんですね。
私が提唱している「結活」は、人生の最期まで生き生きと、人とのつながりを大切にしながら生きる、という考え方です。
墓じまいも、まさにその一つの形だと思います。
今ある形を手放すことは、決して繋がりを断つことじゃない。
これからの家族の生活に合わせて、無理なく続けられる新しい形を選ぶこと。
もしくは、継いで欲しい後継者がいるならば、墓じまいを考えないとして日々のお参りはその家の習慣として、仏壇に手を合わせる事、お墓を参ることを日常化することで無理なことではなくあたりまえのことと習慣化して文化にしていくことも方法の一つでもありますよね。
どんな方法もその家にとっての選択であればそれは納得のいく形なのだと思うのです。

迷ってもいい、悩んでもいい
墓じまいを考え始めてから、実際に決めるまで、きっといろんな想いが巡ると思います。
「これでいいのかな」 「家族は本当に納得してくれているかな」
そんな風に迷ったり、悩んだりすることもあるでしょう。
でも、それでいいんだと思います。
迷うということは、真剣に考えているということ。
悩むということは、大切に思っているということ。
時間をかけて、家族と話し合いながら、少しずつ自分たちの答えを見つけていく。
それが、後悔のない選択につながるんじゃないでしょうか。

最後に
墓じまいは、「終わり」ではない。
「新しい繋がり方の始まり」なんだと思います。
そして、その繋がり方に、決まった形はない。
お墓でも、家系図でも、心の中の思い出でも。
どんな形であれ、故人やご先祖様を想う気持ちがあれば、それはちゃんとした「繋がり」になる。
もし今、墓じまいで悩んでいる方がいらしたら、
「こうしなければならない」ではなく、 「自分たちに合った形を選んでいい」
そう思っていただけたら嬉しいです。
そして、一人で抱え込まずに、信頼できる人に相談してみてください。
きっと、親身になって一緒に考えてくれる人がいると思います。
友人がどんな選択をするのか、私はまだ分かりません。
でも、友人が自分らしい答えを見つけて、安心して前に進んでいけますように。
そう願っています。
そして、このシリーズを読んでくださったあなたにも、
あなたらしい答えが見つかりますように。
墓じまいについてのご相談は、お気軽にお問い合わせください。あなたにとって大切にできる答えを一緒に考えるお手伝いが出来ればと思っています。
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