結活の手前にある、自分を知るということ

white duck with orange beak

結活——人との「結び直し」の活動。

これまで私は、「自分がどうしたいか」を知ることが大事だと言ってきました。

でも、本当に自分がどうしたいかを知るのは、簡単なことではありません。

ある夕食での出来事

ある日、たまたまみんなで夕食を取ろうということになりました。

数秘術の占い師の方と、素晴らしいエネルギーを持つヒーラーさん。初対面のみんなが会った日のことです。

セッションとしてスタートしたわけではありません。ただの自己紹介。ごくごく自然に会話が流れていく中で、何かが起こったのです。

構えもなく、日常の一コマとして。

person holding clear wine glass

プロでも、自分のことはわからない

このお二人は、相手に気づきを与えるプロフェッショナル。「私なんて」と自分を小さく見積もるタイプでは、決してありません。

でも、興味深いことに気づきました。

自分の「こうしたい」というニーズには、鈍感だったのです。

多くの人に共通すること

「本当はどうしたいの?」

そう聞かれても、自分の「どうしたい」にたどり着けない。

これは、このプロのお二人だけでなく、多くの人に共通していることではないでしょうか。

他人のことはよく見える。アドバイスもできる。 でも、自分自身のことになると、途端にわからなくなる。

a mannequin is standing in front of a mirror

私が見た世界観

ここから先は、あくまでそこに立ち会った私が見えた世界観でしかありません。

お二人のやり取りは、こんなに簡単に言葉にできるようなものではありませんでした。もっと深く、豊かで、言葉を超えたものだったと思います。

それでも、私なりに感じたことをお伝えします。

二人が互いにしていたこと

そのやり取りの中で、二人は何をしていたのでしょうか。

それは、自分を愛して信頼する気持ちを、互いに届け合うことでした。

でもそれは、「あなたは素晴らしい」という評価ではなかったように思います。

もっと根源的な何か——

「あなたがここに存在している」

その事実そのものへの、深い認識だったのではないでしょうか。

お互いのことは自分ではわからない。でも、お互いがお互いをサポートし合って、満ち引きのように響き合っている。

two red hearts sitting on top of a table

評価の前にあるもの

「自分が自分でいい」

そう思えることも大切です。でも、その前に、もっと大切なことがあるのかもしれません。

私はここにいる。 私の命は確かにある。

良い悪いの評価よりも、その大前提——ここに存在しているということ。

その存在を、自分が十分に味わうこと。

それが全ての始まりなのではないでしょうか。

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魂が自分に許可を与えるプロセス

そうしていくうちに、何かが変わっていくのが見えました。

自分の「自分である」という魂が、自分に許可を与えていく——

そんなプロセスのように見えたのです。

存在を味わう → 自分にOKが出る → ニーズがわかる → 本当の望みが見える

そんな流れが、二人の間に生まれていたように感じました。

付き合いの長さではなく

ここで、もう一つ大切なことに気づきました。

付き合う人の長さとは関係なしに、自分にとって心地よい人と過ごした方が、自分を知ることに近づけるのではないか、ということです。

長年の友人だから、深い話ができるわけではない。 初対面に近い相手でも、心地よければ、自分の存在を味わえる。

大切なのは「積み重ねた時間」ではなく、その瞬間の心地よさなのかもしれません。

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最も大切なこと

私が思う、最も大切なことがあります。

それは、自分を大切にすることなしに、自分の本質的な本音の望みを知ることはないということです。

でも「自分を大切にする」の前に、もう一歩ある。

それは、良いも悪いもなく、私はここにいる、という存在を十分に味わうこと。

その許可が出たとき、初めて自分の本当のニーズが見えてくるのではないでしょうか。


結活の手前にある、自分を知るということ。

それは、まず「私はここにいる」を味わうことから始まります。

そして、心地よい人と過ごすこと。

構えなくていい。セッションである必要もない。

ただの夕食でも、自己紹介でも、そこに答えはあるのかもしれません。


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