本日、葬祭ディレクターの試験日でした。試験官を務めて今年で19年目になります。
毎年この日に、私は改めて考えるのです。
葬儀の準備が、なぜ大切な人との今を輝かせることになるのか。
今日はそのことについてお話ししたいと思います。

葬祭ディレクターとは?
まず、葬祭ディレクターについて簡単にご説明します。
葬祭ディレクターは、厚生労働省認定の葬祭業界の専門資格です。葬儀に関する深い知識と実務経験を持ち、ご遺族の気持ちに寄り添いながら、心のこもった葬儀をサポートする専門家です。1級と2級があり、経験年数や実績によって級が分かれています。

大切な人のお葬式、どの葬儀社を選べばいい?
もし大切な人のお葬儀を考えた時、どの葬儀社に任せたらいいのか迷われると思います。
私がオススメするのは、事前に相談を兼ねて、目星をつけた会社を実際に訪問してみることです。
最近は、葬儀社によっては定期的にイベントを開催して、事前相談セミナーや終活セミナー、時には地域のマルシェなども開催されています。
こうした機会を利用すれば、葬儀社に足を運ぶハードルも下がるかもしれません。

「何を聞いていいかわからない」という不安
お客様からよく聞くのが、
「何でもお尋ねくださいと言われても、何を聞いていいのかもわからない」
というお言葉です。
でも、構える必要も、準備をしてくる必要もありません。
相談をして話をしていくうちに、自分の要望や希望が明確になることはよくあることなのです。
だからこそ大切なのは、あなたの整理されていない心の不安をしっかりと聴き、受け止めてくれる担当者か、会社かを見極めることだと思います。

なぜ、事前の相談が必要なのか?
それは、大切な方とのお別れを前に、心は正常ではいられない場合があるからです。
悲しみの中で冷静な判断をするのは、想像以上に難しいものです。
だからこそ、いざという時に安心して頼める葬儀社を事前に見つけておくことが、後悔やミスマッチを防ぐのです。
葬儀の準備が、今を輝かせる理由
基本的に事前相談は、自分以外の誰か、大切な方のための相談となる場合が多いです。
「まだ元気なのに、こんなことを考えるなんて…」と後ろめたさを感じる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、私はこう思うのです。
葬儀の準備をするという行為は、その方との終わりを考えることではなく、むしろ今をどう生きるかを考えることなのだと。
心の準備ができることで、漠然とした不安が減り、今を穏やかに過ごせるようになります。
そして何より、「あなたとの限りある時間を、丁寧に生きよう」という想いが、日々の関わりをより大切なものにしてくれるのです。
「いつかは来る別れ」を意識することで、「今この瞬間」がより輝き始める。
事前に知ることは、未来への備えであると同時に、今を大切に生きることでもあるのです。

葬祭ディレクター資格も判断材料の一つに
葬儀社を選ぶ際の判断材料として、担当者が葬祭ディレクターの資格を持っているかどうかも参考にしていただけると良いと思います。
資格は経験によって級が変わるため、その方がどれほどの経験を積んできたかを知る目安にもなります。
葬儀の準備は、今を豊かにすること
誰もが「いざという時」のことなど考えたくはないもの。
でも、事前に知っておくことで、準備しておいた方が良いことや、費用のことも含めて納得した選択ができます。
そして何より、大切な方との今この時間を、より豊かに生きることができるのです。
葬儀の準備は、終わりに備えることではありません。
大切な人との限りある時間を、心を込めて生きるための準備なのです。
それが、結活の考え方であり、私たちが大切にしていることです。

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